ー止水ドアは、防災用の特殊設備という印象ですが、TSウォータータイトは一般的なドアと変わらないそうですね。
SATドアと同じレバーハンドルのSLと、PATドアと同じグレモン装置のPGタイプがあり、どちらも普段どおり閉めるだけで止水できます。追加操作がいらず、真夜中や休日、外出時など、急に駆けつけられない緊急時も安心です。SLタイプは一般的なSATドアを使う場所なら、どこにでも使えます。PGタイプの主な用途は、PATドアを使う機械室などです。
ーなるほど。変わらないと言えば、SLタイプには窓付仕様もありますが。
窓があればドアを開けずに外の様子が確認でき、避難するのか、とどまるべきかの判断が安全にできます。防火設備の要件を満たす網入りガラス窓もあるので、外部面の避難経路にも使えます。
ーご苦労お察しします。少し失礼な質問かと思いますが、通常と変わらないのに、本当に止水できるのか不安なところがあります。
ええ、そんなうまい話があるのかと思われる方は、多いかもしれません。私たちは、止水のエビデンスとして、公的試験機関立会いのもと、実物での止水性能試験をおこない、止水性能を確認しています。
ーなるほど、データがあると安心ですね。 そのほかに、アピールポイントは?
一般的なドアと同様の意匠性でしょうか。ドア厚40mmからで、納まりもいいです。両開きもあり、最大幅SLタイプ2.2m、PGタイプ2.1mの開口部に対応します。SLタイプには電気錠も使え、オートロックも可能です。ゲリラ豪雨や大型台風が多発する中、これまで安全だった場所にも、いつ水の危険が迫るかわかりません。だからこそ普段どおり使え、追加操作なしで止水できるドアが、最も安全だと思います。それが、TSウォータータイトなのです。